ブルーベリーのSHB・NHB・RE系の違いとは?農園主がわかりやすく解説
ブルーベリーを調べていると「SHB系」「NHB系」「RE系」という表記を見かけますよね。この3系統の違いを理解すると、品種選びや収穫時期の予測が格段にしやすくなります。60種類以上を育てる農園主の視点から、わかりやすく解説します。
目次
3系統の基本情報
| 系統 | 正式名称 | 原産地 | 収穫時期 |
|---|---|---|---|
| SHB | サザンハイブッシュ(Southern Highbush) | アメリカ南部 | 5月下旬〜7月上旬 |
| NHB | ノーザンハイブッシュ(Northern Highbush) | アメリカ北東部 | 6月上旬〜8月中旬 |
| RE | ラビットアイ(Rabbiteye) | アメリカ南東部 | 7月上旬〜9月上旬 |
SHB(サザンハイブッシュ系)
SHBは暖かい地域で育種された系統で、低チル要求量(冬の寒さをあまり必要としない)のが特徴です。関西・奈良のような温暖な地域で育てやすい系統です。
- 収穫時期:5月下旬〜7月上旬(3系統の中で最も早い)
- 果実の特徴:大粒・甘みが強い・皮が薄くジューシー
- 育てやすさ:温暖地(関西・九州・沖縄)に適している
- 注意点:寒冷地では育ちにくい。耐暑性は高いが干ばつに弱い
代表品種:オニール、ミスティ、シャープブルー、スプリングワイド、カミール、スージーブルー など
NHB(ノーザンハイブッシュ系)
NHBはもともと寒冷地向けに育種された系統で、冬の寒さ(チリング)をしっかり必要とします。近年は比較的温暖地でも育てられる品種も増えています。
- 収穫時期:6月上旬〜8月中旬(SHBより少し遅め)
- 果実の特徴:中粒〜大粒・食感がしっかり・甘みと酸味のバランスが良い
- 育てやすさ:寒冷地(関東〜東北)に最適
- 注意点:関西以南では冬の寒さが不十分になる場合がある
代表品種:デューク、ブルーレイ、スパルタン、エリザベス、レガシー、リバティ、オーロラ など
RE(ラビットアイ系)
ラビットアイは果実が熟す前にうさぎの目のように赤くなることからその名がつきました。暑さに強く、病気・害虫にも強い丈夫な系統で、初心者にも育てやすいとされています。
- 収穫時期:7月上旬〜9月上旬(3系統の中で最も遅い)
- 果実の特徴:中粒・皮がやや厚い・酸味がある・収穫量が多い
- 育てやすさ:温暖地(関西・九州)で非常に育てやすい
- 注意点:必ず2品種以上が必要(自家結実性が低い)
代表品種:ティフブルー、バルドウィン、ホームベル、コロンバス、ヤドキン、プライム・アークシリーズ など
3系統の比較まとめ
| 比較項目 | SHB | NHB | RE |
|---|---|---|---|
| 収穫時期 | 早い(5月下旬〜) | 中(6月〜) | 晩(7月〜9月) |
| 甘さ | ★★★(甘みが強い) | ★★☆(バランス良い) | ★★☆(酸味あり) |
| 果実の大きさ | 大粒が多い | 中〜大粒 | 中粒が多い |
| 温暖地での育てやすさ | ◎(最適) | △(不安定) | ◎(最適) |
| 収穫量 | 中程度 | 中程度 | 多い |
| 初心者向け | ○ | △ | ◎ |
関西・奈良でおすすめの系統は?
関西・奈良の気候(温暖・夏に高温)で育てるなら、SHB系またはRE系がおすすめです。
- 甘いブルーベリーを食べたい → SHB系(オニール・カミールなど)
- 育てやすさ重視 → RE系(ティフブルー・バルドウィンなど)
- 長い期間楽しみたい → SHB+RE系を組み合わせる(5月末〜9月初まで楽しめる)
農園主からひとこと
奈良ベリーガーデンでは3系統すべてを栽培しているため、シーズン中にすべての系統を食べ比べていただけます。同じブルーベリーでも系統によって風味・食感・酸味がまるで違うことに驚かれる方が多いです。ぜひ摘み取り体験で違いを体感してみてください。

コメント