ブルーベリー農園の1年間|季節ごとの作業と農園の様子を農園主が紹介

「農園って夏以外は何をしているの?」とよく聞かれます。ブルーベリー農園は夏の収穫期以外にも、1年を通じてさまざまな作業があります。農園の1年間の流れを知ると、ブルーベリー栽培への理解が深まり、来園のタイミングもより楽しめます。


目次

1月〜2月:休眠期・剪定シーズン

ブルーベリーが落葉して休眠に入る冬は、農園で最も大切な作業のひとつ「剪定」の季節です。葉が落ちて枝の状態がよく見える今の時期に、翌年の収穫を見据えながら丁寧に枝を整理します。

  • 枯れ枝・古い枝・細い枝を取り除いて樹形を整える
  • 品種ごとに異なる樹形の特徴に合わせた剪定方法を判断する
  • 100種類以上の木を1本ずつ確認しながら剪定するため、2ヶ月かけて進める
  • 剪定した枝を挿し木にして新しい苗を増やす作業も並行して行う

農園主にとって冬は最もじっくりと農園と向き合える季節。1本1本の木の状態を確認しながら、来シーズンに向けての計画を立てる大切な時間です。


3月〜4月:春・開花と受粉の季節

気温が上がってくると、ブルーベリーの木に一斉に花が咲き始めます。小さくかわいいベル型の白い花が枝いっぱいに咲く様子は、農園の中で最も美しい光景のひとつです。

  • SHB系(南部ハイブッシュ)が最初に開花。3月下旬〜4月上旬ごろ
  • NHB系・RE系は少し遅れて4月〜5月上旬に開花
  • ミツバチや他の虫たちが受粉を助けてくれる。農薬を使わない理由のひとつ
  • 霜が降りる寒い日は開花した花が傷むことがある。天候に一喜一憂する時期
  • 草取り・施肥(春肥)・マルチング作業も並行して行う

開花期間は品種によって1〜2週間程度。この短い時期に受粉がうまくいくかどうかが、夏の収穫量を大きく左右します。農園主が最も緊張する時期でもあります。


5月〜9月:収穫シーズン(農園のメインシーズン)

農園が最も賑わう摘み取りシーズンです。早生のSHB品種から始まり、晩生のRE品種まで、4ヶ月以上にわたって順番に収穫が続きます。

時期作業内容農園の様子
5月下旬〜6月SHB早生品種の収穫開始シーズン開幕。初物を楽しみにしてきたお客様でにぎわう
6月〜7月SHB・NHB品種の最盛期農園が最も混む時期。品種数が最多で食べ比べが楽しい
7月〜8月NHB晩生・RE品種の収穫猛暑の中での収穫作業。熱中症対策が必須
8月〜9月初旬RE晩生品種でシーズン終盤客足が落ち着いてくる。農園主もひと息つける時期

収穫シーズン中は毎日農園を歩き、どの品種が収穫ピークを迎えているかを確認します。100種類以上の品種を管理するため、毎日数時間の見回り作業が欠かせません。


9月〜11月:秋・花芽形成と翌年の準備

収穫シーズンが終わると、木は翌年に向けて花芽(翌年咲く花のもと)を形成し始めます。この時期の管理が翌年の収穫量を左右するため、農園主にとっては油断できない季節です。

  • 収穫後のお礼肥え(秋肥)を施す。使い切った樹体を回復させるため
  • 軽い夏剪定で徒長した枝を整理する(花芽は切らないよう注意)
  • 草取り・水やり管理を続けながら木の回復を見守る
  • 落葉が始まる11月頃から徐々に休眠モードへ
  • 翌年の春に向けてどの品種を増やすか・新しい品種を導入するかを検討する時期

12月:年間の振り返りと来シーズンへの準備

1年の農園作業を振り返りながら、来シーズンへの計画を立てます。どの品種がよく実ったか、どの樹に問題があったか、どんな新品種を試したいかを整理し、翌年1月からの剪定作業に備えます。

農園の仕事は「やることがなくなる時期」がありません。365日、常に何かしらの作業があり、それぞれの季節に農園の顔があります。来園いただくのは夏のシーズンだけですが、その収穫を支えるために1年中農園と向き合っています。


農園主からひとこと

摘み取り体験でご来園いただく方には、夏の収穫期の農園しか見ていただけません。でも農園では冬の剪定・春の開花・秋の花芽形成と、それぞれの季節に美しい表情があります。Instagramでは年間を通じた農園の様子を発信していますので、ぜひフォローして農園の四季をお楽しみください。

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